その時代に合った法律を

皆さんこんにちは!溝口です。🐟今も暖かな日差しが降り注いでいますね。ようやく、寒さとはおさらばできそうな時期がやってきたのかもしれません。教室前の階段を掃除していても、最近は小さな命たちがそこらかしこにいらっしゃいます。私はあまり得意ではないので、うまい具合にどかして差し上げるのですが😅この方たちとも、うまくやっていかなければなりませんね…頑張ろうっと。

さて、先週土曜日に塾内テストが行われました。このテストは、回収後すぐに教室長が採点し登録するのですが、採点をしていると大体皆さんが間違える問題というものが何となく浮かび上がってきます。今回取り上げるのは、社会の日本史。かなりの確率で「御成敗式目」と「武家諸法度」が混同してしまっている生徒さんがいらっしゃいました。これら、確かに武士・武家のための法律ではあるのですが、制定された時代や目的はかなり違います。まず「御成敗式目」に関してですが、こちらは鎌倉時代に武士の争いをなくすために定められた日本初の武家法です。鎌倉時代は、これまでの貴族政治から武家政治に変わった転機ともいえる時代です。ですので、これまでの法律では治世がうまくいきません。また、1230年に起きた「寛喜の飢饉」のせいで社会情勢が不安定になっていたこともあり、それを立て直す目的もあったとされています。一方、「武家諸法度」は江戸時代に、大名たちが争わないように定められた法律です。それまでの戦国時代を勝ち抜き、最後の「大阪夏の陣」で豊臣軍を滅ぼした徳川が幕府を開いた際に、大名たちを厳しく統制し早く政治を安定させたいという狙いがあったとされます。そして3代目将軍家光の時には「参勤交代」が制定され、武家諸法度はここで完成したとする考え方もあるそうです。こうして比較してみると、かなりものが違いますね。混同しないように覚えておきましょう✨

ただ、どの時代の法律も、現状を変えようという思いがあったことには変わりはありません。それは現代でも同じなはずです。ですが、それが私利私欲のために行使されてはなりません。今の日本がそうだといいたいわけではありませんが、どうも国民のことを考えた治世がされていないケースが多いのかな、と感じることがあります。それほど、ひとつの国を治めるということは難しいことなのでしょう。このご時世、どう舵を切るのが正解なのかわからない今だからこそ、我々自身が主体性をもって、今後を見据えていかなければならないのかもしれませんね。

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